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【PYP】1年算数「100の展覧会を開こう」

 1年生の算数について紹介します。みなさん、ビー玉が100個、本が100冊、カードが100枚などの数を聞いたときに、頭の中にイメージがわきますか。1年生のある教室では、算数を通じて大きな数の感覚を身に着けてほしいという思いから、子どもたちと「100の展覧会を開こう」というプロジェクトを行いました。

 まず、100に対してどのようなイメージを持っているかをマインドマップでまとめました。「どんなところで100をみたことがある?」「100って大きいと思う?小さいと思う?」など、質問をまとめていくと、意外と100を小さいと思っている子が多いようでした。

 次に、ペアで相談して100の物を集め、お客さんに分かりやすいように展示することを計画していきました。綿棒やカード、輪ゴムなどいろいろなものを持ってきました。はじめは、色ごとに展示していた子どもたちですが、できた作品を見て「これだとお客さんが見たときに100あるかわからない。」と気づきました。

 そして子どもたちは振り返りの中で、数のまとまりごとに分ける良さに気が付き、10のまとまりで展示したり、10のまとまりと50のまとまりで展示したりしていました。

 また、展示の準備をしていく中で「折り紙の100枚って結構多く感じるなぁ。」「どんぐりの100個って意外と少なく感じるな。」「100って想像していたより少なく感じるな。」などの数の感覚に関するつぶやきも多く聞こえました。

 プリントや教科書でただ問題を解くだけではなく、感覚的・概念的に算数を学ぶことで、実感を伴った理解に繋がります。そして仲間とともに学ぶ素晴らしさを感じていました。

 プロジェクトのはじめにこの瓶に入ったどんぐりの数を予想しました。「どんぐりの10個は意外と少なく見えるから、90個くらいありそう。」「1段に20個くらいありそうだから100をこえそう。」などと考えていました。

10のまとまりをあつめて50のまとまりにしています。

 「100の展覧会を開こう」が終わった後は、もちろん反復型の授業も行いました。改めてブロックで100のまとまりを作ってみたりドリルやプリントで知識を固めました。また、「100のまとまりを10個集めるとどうなる?」という発展的な問いかけにも真剣に考えていました。