文部科学省は、キャリア教育を「一人一人の社会的・職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」と定義しています。
積極的にキャリア教育を取り入れ、低学年から探究活動による学びの土台を構築することで、様々な経験・体験を通してアイデンティティを形成します。
低学年から系統的に学びを深めることで、高学年になると自分たちの生活が多くの職業や産業に支えられていることに気が付きます。
高学年の学びの一環として、新聞社の方に新聞制作の授業を行っていただくほか、医師の先生に「いのち」についての授業を行っていただく活動を行っています。
自分がなぜ生まれたのか、どのようにして生まれたのかなど、自分について学び、自分自身を愛するきっかけを作ることで将来どのような人間になりたいのかを改めて考える機会となります。
更に、本校では夏休みを中心に取り組むプロジェクトとして、「夏の個人探究発表会」を行なっています。
1年生から5年生まで、自分で設定したテーマに基づいて、これまでクラスの探究で培った技能や知識を総動員し、自分だけの探究、「個人探究」を行います。
自分で考え、決めて、実行するからこそ、責任感ある姿勢が育っていきます。
5年生はPYPの集大成として「エキシビション」を行います。計画立案だけではなく、外部への交渉まで自身で行うことで、社会に通用する力を培い、発揮していきます。
また、1〜4年生は、5年生が本気で行う姿を参観することで、「自分たちが5年生になった時は……」と自分の将来を考える場となります。