学校生活

少人数クラスと異学年ホーム

PYP(小1~5)の子どもたちは、「ホーム(異学年学級)」と「クラス(同学年学級)」の2つの集団に所属して学校生活を送ります。

※ 小学6年生については、本校では国際バカロレア区分に基づき「MYP」に所属するため、中等教育学校のページの中で教育内容を紹介します。

ホーム(異学年学級)1~5年生各4、5名による24名程度編成

ホームでは、異学年の子どもたちが朝の会や帰りの会、給食、清掃活動の時間を一緒に過ごします。また、運動会や望発表会(学芸会)の企画、練習、実施をしたり、春のエクスカーション(遠足行事)に行ったりと、メンバーで一丸となって活動する機会を多く設けています。

 

上級生は下級生に対してリーダーシップやフォロワーシップを発揮し、下級生は上級生を目で見て、言葉で聞いて、見よう見まねで真似ることから学校生活をはじめます。「少し未来の自分の姿」を見ることで、自身が上級生になったときに「自分がしてもらったことを下級生にしてあげたい」という思いやりの心が芽生え、子どもたちのソーシャルスキルを育む大切な場となっています。

クラス(同学年学級)同学年による24名程度編成

クラスでは、授業や探究活動、昼の学習の時間を一緒に過ごします。また、フィールドワーク(集団宿泊学習)や秋のエクスカーション、学年別校外学習など、クラスメイトとともに学びを深める機会を多く設けています。

 

PYPでは一部教科担当制を導入しているため、クラス担任と教科担当の教師が連携しながら授業を行い、子どもたちの好奇心を学習意欲へと発展させます。

この2つの集団での学校生活を通して多面的な学びを深め、教育理念である

「豊かで平和な社会の実現のために貢献できるリーダーの育成」を目指します。

1クラス24名程度の少人数指導

ホーム(異学年学級)、クラス(同学年学級)のいずれも少人数(24名程度)で編成し、子ども一人ひとりの個性や能力に合ったきめ細やかな授業を展開します。

 

特に、「国語」「算数」「理科」「社会」「英語」などの教科、そして国際バカロレア教育の特色である「教科の枠を超えた探究」の活動を行うクラスでは、学習の理解度や得意分野、苦手分野など個人の特性に対して教師の目が行き届くことが大切です。一人ひとりの「その時」に必要な声掛け、サポートをすることで、探究型授業、習得型授業、反復型授業のいずれにおいても質の高い学習指導を行うことができます。

 

また、PYPでは、一部教科担任制を採用し、子どもたちの意欲的な学びをサポートしています。主要教科や探究の授業はクラス担任が行い、英語や実技などの教科では専科担当の教師が専門性を活かした授業を行います。

ホーム担任より

ホーム担任 瀧川治子先生

「ぼくのホームは、明るく、元気で、仲の良いホームです。年下の人も年上の人とちゃんと話をしてアイディアを出し、学年関係なく協力します。ぼくは、劇の小道具や大道具を作っているときに、みんなの姿を見て、『すごいなあ』と思いました。ホームの授業がある日は、ホームの時間が楽しみです。楽しいことは、みんなと仲良く活動することです。」

~3年男子児童~

こちらは、望発表会(学芸会)の準備中に日々の振り返りをしたときに3年生の児童が書いたものです。 PYPの1日は、ホームでの朝の会から始まり、朝の会・昼食・清掃、そして帰りの会をホームで行って終わります。異なる学年の子どもたちが交ざり合うことが日常的であるため、下級生は上級生を身近な存在としてモデルにでき、上級生は下級生の「よき手本」「憧れ」として自律心が育まれることがホームのよさだと感じています。

また、先日5年生の保護者の方からこんなご連絡をいただきました。

「最近、PYPの異学年学級が終わってしまうことが悲しい、としきりに言うようになりました。 一人っ子の娘は、1年生が甘えてくれることやPYPの最高学年としてリーダーシップをとれることが 嬉しくて仕方がなかったようです。 その一方でチャレンジも多く思い通りにいかなかったり空回りしたり、と楽しいことばかりではなかったようですが、いろんな経験をしていろんなことを乗り越えて、とても充実した時間を過ごさせていただきました。」

社会に出たら、仕事の相手や仲間が同じ年齢である方が珍しいはずです。小学生のうちから人間関係の基礎ともいえるコミュニケーションを自然と身につけられることは、必ず将来子どもたちの力になると信じて、これからもたくさんの仕掛けづくりをしていきます!