自分らしく!
4年生担任の植田です。
「協力」とか「みんな仲良し」という言葉ってとても響きがきれいで素敵な言葉ですよね。小学校の教員をはじめて9年目になろうとしていますが、学級の目標を決めようとすると、毎年一番最初に出てくる言葉かもしれません。私も教員になったばかりのときは、理想ばかりを追及して、どちらかというと協力などを強要していたように感じます。もちろん、協力はできた方がいいし、みんな仲良しに越したことはないと思っていますが・・・。
教員5年目の時に、2度目の5年生を担任をしたときだったと思います。なかなかみんなの輪に入っていかない、休み時間もいつも一人で読書をしている女の子がいました。私は、あの手この手を使って、なんとかみんなの輪に入れようとしましたが、上手くはいきませんでした。
そのとき、その女の子に「これ読んでみてよ。」と渡されたのが『友達幻想』という本でした。そこで私は、最近よく耳にする「同調圧力」という言葉を初めて知りました。自分のクラス、そして学校は同調圧力にあふれているなと考えさえられたのを今でも覚えています。「みんな同じ」を大人はどうしても求めすぎてしまいますが、子どもにはそれぞれ一人一人に想いがあり、物語がある。今でも人と比べて、「みんなできてるよ」とつい言ってしまうこともありますが、人と比較して幸せになれる人はいません。そんなつまらない優越感に浸り、幸せを感じるのではなく、自分自身にフォーカスして、幸せを創れる人になってほしいなと思い日々子どもたちに接しています。
望小学校には、10の学習者像(ラーナープロファイル)というものがあります。その中にある「Open-mined」、「Risk-takers」を子どもたちと一緒に意識しながら日々の学級経営に取り組んでいます。
先日までは、「Well-being」について探究してきました。そこで子どもたちは、幸福は人によって異なるということに気付くことができました。
そこで一人一人の「Well-being」が満たされるような学級の目標をクラスみんなで作成しました。
①新たな一歩をふみ出せるクラス
②たくさんの感情を生み出し、自慢できるクラス
③つながりのあるクラス
そのために「受け入れる」「聞く」「伝える」「信じる」4つの行動指針を考えました。
自分自身の状態を振り返れるように1週間に1度、「Well-beingチェックメーター」を使って振り返りを実施しています。
学校見学等、随時受け付けております。
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