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第4回動物愛護週間 Ver.2

アメリカのHumane Society University に承認された、Humane Education Specialist(環境・人道・動物愛護教育者)の資格を持つ、英語科のヒロエです。

今日は、動物愛護週間の様子の続きをお伝えします。

3日目 団地犬のダン(実話)

 

 教員がこの実話を選んだ理由は、動物愛護愛好会のメンバーが「ペットを飼うか、飼わないか」というトピックを選んだからです。

 目の見えない子犬が捨てられたいたので、のぞみちゃんと言う女の子2人がこっそりと団地でその子犬を飼い始めました。でもすぐに大人に見つかり、団地ではペットを飼ってはいけないルールだからと言われてしまったのです。でも、のぞみちゃんたちは「盲導犬は人を助けてくれるのに、目の見えない子犬をわたしたちが助けてあげてはどうしていけないの!」と訴えました。大人はその時、答えられなかったんです。それは正論だったからです。ルールを守るのと、命をを守るのとどちらが大事なのか、大人たちは葛藤しました。最終的には子どもたちの目の見えない子犬を守りたいという気持ちが、団地のルールを変更させたのです。

 それだけではなく、学校でダンをお世話をすることでいじめがなくなったそうです。

 教員は「みんなだったらどうする?」と、問いかけました。「何が正しいかみんなには決める権利があるし、おかしいと思ったらルールは変えることもできるんだよ。」

 

 望小学校の子どもたちには考える人、信念を持つ人という学習者像に沿って、リスクを負うことを恐れずに行動を起こしていってほしいと願っています。もちろん、弱い者への共感する優しい心を育みながらです!

 
 
↓「みんなならどうする?」の質問に、挙手する子どもたち。

4日目 児童による「警察犬と補助犬について」の発表

 

 望小学校には夏の個人探究発表会があります。発表してくれた児童は、今年立ち上げた望小学校動物愛護愛好会のメンバーです。

 警察犬や補助犬になるためのトレーニングの過程、試験に合格するまでの道のり等を説明してくれました。どの犬も最初から使役犬になれるわけではなく、トレーニングを積んで立派に任務を果たせるようになるそうです。試験に落ちた犬たちは他の業務に就くそうです。この児童は殺処分になるのかと心配していたそうです。

 

 使役犬というと人間に尽くすだけで、利用されていてかわいそうだと思う人たちは世界中にたくさんいます。しかし、中には働くことに喜びを感じる犬もたくさんいるということが分かりました。「犬の幸せは犬それぞれ」だと探究して分かったそうです。愛犬家の私は安心しました!

 
↓真剣に発表を聞く子どもたち

5日目 動物愛護週間のふりかえり

 

 いよいよ最終日を迎えました。

1、2年生用にはアンケート用紙を作成し、3年生以上にはGoogle Formを使ってアンケートに答えてもらいました。もちろん全て子どもたちが考えて作成しました。

 動物愛護週間を通して動物の命の大切さ、ペットの習性等が理解できたと答えてくれた子どもたち。

 今年度小学校4年生の有志が立ち上げた動物愛護愛好会でしたが、嬉しいことに来年度是非参加したい!という子どもたちがたくさんいました。環境省主催のポスターコンクールに応募したいと言う子どもたちもたくさんいました。

 

 ↓自分の意見、感想を書き込む子どもたち。

動物愛護愛好会の子どもたちは、IBの学習者像の1つであるRisk Takersを自ら体現してくれました。望小学校初の愛好会という形で、全ての企画運営を行ったのです。彼らの動物への愛情、思いやり、生命への畏敬の念が、多くの子どもたちに伝わったようです。そして今回の経験で、また一つ大きく成長し、自信につながったようです。

 

 さあ、来年もみんなで頑張りましょう!

学校見学等、随時受け付けております。

右側リンクからお進みください。