[PYP]探究で学んだことをもとにLet’s Action !!!
みなさん、こんにちは!
4学年担当の秋元です。
本日は、探究のUnitの最後に行う「Action(行動)」についてお話します。
そもそも “探究のUnit” ってなんだろう?と思われた方も多いかもしれません。
国際バカロレア初等教育プログラム(PYP:Primary Years Programme)導入校における1つの特徴として、英語や算数などいわゆる「教科」のほかに、UOI(Unit of Inquiry)と呼ばれる「教科の枠を超えたテーマ単元の学習」があることが挙げられます。
テーマ単元は、1年間を通して6つのテーマを学習していきます。
① Who we are〈私たちは誰なのか〉
② Where we are in place and time〈私たちはどのような時代と場所にいるのか〉
③ How we express ourselves〈私たちはどのように自分を表現するのか〉
④ How the world works〈世界はどのような仕組みになっているのか〉
⑤ How we organize ourselves〈私たちは自分をどう組織しているのか〉
⑥ Sharing the planet〈この地球を共有するということ〉
一見難しそうなこのテーマですが、各学年に応じた題材を用いて1年生より2年生、2年生より3年生・・・と、系統的に理解を深められるようなカリキュラムとしていますので時間をかけて自分の中に取り入れることができます。
さて、お話を戻します。
子どもたちは、テーマに基づいた探究学習の中で学んだことを「Action(行動)」に移します。
4年生では、2学期にUnit3〈Sharing the planet〉とUnit4〈How we express ourselves〉について学習しました。
Unit3では、「人々の多様性を理解することが共生を可能にする」というセントラルアイデア(中心的概念)のもと探究を行いました。
子どもたちはUnit3の学習の最後に、みんなの個性を理解するための「個性カード」を作ったり、多様性を認めることの大切さを伝えるための劇やCMを作成したりするなど、グループでActionしました。
探究を通して見付けた問題点に対して、実現可能かつ具体的なActionを決め、他者と協働し、主体的に行動をとることができました。
この活動で強い正義感をもって行動できた子どもたちは、国際バカロレア「10の学習者像」の1つであるPrincipled(信念を持つ人)としてひと回り成長したように見えました。
PYP(初等教育プログラム)でのActionは、さらに上の学年で学習する「奉仕活動」(Service and action)や「創造性・活動・奉仕」(CAS:Creativity,Activity,Service)の土台を形成するため、これからもたくさんActionする経験を重ねてほしいと思います。