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【PYP】映画作り

開智望小学校では、毎年12月に望発表会という行事を開催しています。元々異学年ホームでオリジナルの劇を作り、発表するイベントだったのですが、コロナの影響もあり、昨年度からは映画制作を行っています。

各ホーム、9月頃から準備を始め、12月に映像作品を完成させます。

今年度のスローガンは「自分一人でやるのではなく、みんなで協力して笑顔で劇をしよう!」。表現の仕方を工夫するという目的のもと、活動を行っていました。

 

私の担任するホームでは、「未来から来た犬に導かれて、タイムスリップし、探偵となって数学テロを解決する」というお話のアイディアが3年生から出たので、5年生が中心となって脚本を考え、11月中旬から撮影を開始しました。

監督や脚本係、演技指導、カメラ・編集等々、映画制作の役割以外に、役者やナレーターとしても参加するので、二足の草鞋で頑張りました(役者とスタッフの兼業はとても大変だったので、来年は諦めるかもしれません(笑))。

 

特に、オリジナルの脚本作りには非常に苦労していました。

「未来から来た犬が自分で「未来犬」って名乗るはおかしくないかな?」

「数学テロっていったい何?」

「数学者の起こしたテロってことにする?」

「この未来で会う登場人物(大人)は、実は同級生だったっていう展開はどう?」

「あっそれ、僕も考えてた!」

「ここで、なんでこの登場人物は、主人公たちのことを知っていたんだろう?時系列的におかしくない?」

タイムスリップものということで、矛盾が生じないように論考に論考を重ねます。

『Back to the future』をはじめとした様々な作品を参考にしていました!

 

いざ脚本が完成して、撮影となっても困難の連続です。

アップで撮るか、ルーズで撮るか、どの角度から撮影するかを考えるだけでなく、役者としてセリフも覚えなければなりません。

天気が悪いと屋外で撮影ができないのはもちろん、同じ晴れでも時間帯や雲量、日差しによって画面の雰囲気がだいぶ変わってしまいます。映画作りの奥深さを子どもたちと共に思い知らされました。

しかも、今回はiPadでのクロマキー合成にも挑戦!時代劇を作っているおとなりのホームの子からやり方を聞いて、カメラ・編集担当の子たちが頑張っていました。

 

12月2週目に、映画を完成させて、12月11日(土)にオンラインで発表会を開催します。

子どもたちは、他のホームの作品を観てFeedbackシートを記入すると同時に、自分のホームでの映画作りの振り返りも行います。頑張ったことやもっと良くするためにできることを、しっかり考えることで、来年度の望発表会に役立ててほしいです。

12のホームそれぞれの色が出た12の映像作品を鑑賞するのが、今から楽しみです。