【FW Day3】人々の願い[6年]
こんにちは。
6学年担当の竹川雅人です。
今回は6年生フィールドワークの3日目の様子をお伝えします。
3日目は6年生のフィールドワークで初の試みとなる、コース別研修を行いました。
今回は①相馬市 ②広野町&楢葉町 ③富岡町 3つのコースに分け、
子どもたちに行きたいコースを選んでもらいました。
私は広野町&楢葉町コースに帯同しました。
このコースでは午前中にふくしま浜街道・桜プロジェクトに参加しました。
植樹されている桜の木々が大きく育つように肥料をあげる作業を行いました。
なぜ桜を植えているのか話を聞きましたが、
元々は一人の高校生が日本の花であり、お祝いのイメージがある桜を植えたいという想いから
このプロジェクトを企画していました。
そのタイミングで震災が起き、プロジェクトができなくなりました。
このプロジェクトを運営している代表の方は震災当時被災をしていたので、
「プロジェクトのことは頭になく、生きるのに必死だった。ある日、テレビを見ていて、
被災地に咲いている桜を見て、その高校生の願いを叶えたい。」
その想いで、桜の植樹を行いました。
残念ながら、桜を植えたいと考えた高校生は震災時に命を落としてしまっていました。
震災から12年、様々な方の支援で今ではいわきから相馬までの国道6号線163kmに渡り、
桜を植えているようです。
一人の想いからスタートしたこのプロジェクトに関われたのは子どもたちにとっても
大きな財産になるのではないでしょうか。
午後は楢葉CANvasという所に訪問しました。
ここにはみんなの交流館という施設があり、そこには放課後に中学生が勉強しに来たり、
お年寄りが本を読みに来たりと様々な方が利用していました。
また、いろんな年代の方が関われるようにイベントを行うなど、「こんなことをしてみたい」
を実現できるように取り組んでいました。
最後に広野町振興公社の中津様より講話をいただきました。
避難所の運営に携わった時の人の気持ちや行動を率直な形で話してくれました。
非常事態に人は良い面・悪い面の変化が起きること、
それぞれの想いがぶつかり合ってしまうことなどを話してくださいました。
他のコースでも
「福島の復興はどこまで進んでいるのか」
「後世に震災のことを語り継いでいきたい」
人々の想いに触れる1日となりました。
その夜、振り返りで各コースでどんなことをしたり、話を来たりしてきたのかを情報交換しました。
同じ震災でも地域によって感じ方は様々です。
共通する部分・違う部分をお互いに共有しました。
その上で現地の方が訪問した私たちにどんなことを伝えたいのかを考えてもらいました。
共通する部分として「自分事として考える」というメッセージが強かったと思います。
現地で学んだこと・感じたことを子どもたちには引き続き考えてもらい、
今の自分たちにできることを今後考えてもらいたいと思います。