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【FW Day2】未だ消えぬ震災の傷跡[6年]

こんにちは。

6学年担当の安相 智生です。

 

今回は6年生フィールドワークの2日目の様子をお伝えします。

 

2日目は東日本大震災の与えた影響について考えを深めるために、

朝からさまざまな場所を訪問しました。

子どもたちは、自分が生まれる前に起きた大きな震災が残した影響を

新鮮な気持ちで受け止めていました。

 

まず午前中は、特定廃棄物埋立情報館「リプルンふくしま」を訪問しました。

ここでは、福島第一原子力発電所の事故で放射性物質に汚染された土壌や廃棄物を

どのように処理しているのかや実験を通して放射線について深く学べる施設です。

目に見えない放射線について学びを深めつつ、

今なお12年前に起きた事故の処理を行っていることを驚きとともに丁寧に受け止めている様子でした。

 

次に訪問したのは「東日本大震災・原子力災害伝承館」です。

この施設は放射線被害の状況だけでなく、当時の現地に住んでいた方のエピソードや

それに伴って生まれた帰宅困難地域や避難所での問題など住民や行政の観点で

クローズアップしていました。

 

子どもたちは、モニターから流れる当時の映像資料や実際の被害状況の地図など

さまざまな観点から提示される情報を見ていく中で、

東日本大震災のイメージを少しずつ頭の中で鮮明に感じている子が多かったです。

 

最後に訪問したのは、震災遺構である「浪江町立請戸小学校」です。

この施設は、津波の被害を受けた校舎の様子と

震災当時この小学校でどのようなことがあったのかを詳細に説明していました。

 

校舎から伺える「ここは学校だった」ことを示す物品や部屋の様子に

子どもたちは自分たちの校舎のことを思い浮かべながら、一つ一つ見ていきました。

その光景に圧倒され、中には「怖い」と言う子もいました。

 

このフィールドワーク2日めは、「未だ消えぬ震災の傷跡」を辿る行程です。

実際に福島県に来て、現地で感じた生身の感情や考えを大事に、

「安全とは何か?」「自分は震災があった時にどう行動すべきなのか?」

じっくり考える大きな経験になったと思います。

 

このような経験はネットから手に入る二次情報だけでは得られません。

実際に現地に行って感じて得る一次情報の重要さを

このフィールドワークを通じて、たくさん感じていってほしいです。

2023年度 6学年 FWの様子