春のエクスカーション

ホーム(異学年学級)における子ども同士のつながりを強くするため、春にホームでエクスカーション(遠足行事)を実施します。


秋も同様ですが、エクスカーションにおいて最も大切なことは「子どもたちが、今の自分たちに必要な活動を計画する」ことです。

 

「どんな目的で」「どんな場所に行って」「何をするか」を話し合い活動の中で決めていくため、実施は3月ですが、前年の12月ごろからホームの中で話し合いを始めます。この活動を通して、ホーム内の上級生は創造性を発揮し、活動内容の企画・立案を行うことになります。

上級生は率先して行動することで自分の役割や責任を自覚でき、また下級生は集団内における自分の立場を自覚できるようになります。


ある年に、常総市にある「あすなろの里」を訪れたホームがありました。

「異学年の仲をもっと深めたい」と考えた子どもたちは、ホームの中で異学年グループを組み、あすなろの里にある春で「春探しビンゴ」を作る、というレクリエーションを企画しました。

 

この春探しビンゴは、それぞれのグループが作ったビンゴをシャッフルして受け取り、クリアを目指すというルールでした。子どもたちが考えたビンゴは、「ウグイスの鳴き声を聞いたら丸をする」「白木蓮の匂いをかいだら丸をする」「花を見つけて俳句を作ったら丸をする」など難しいものもありましたが、あすなろの里にある自然を体いっぱいに感じるレクリエーションとなりました。

出会ったヤギに興味津々。

そばによってコミュニケーションを試みる子、遠くからじっと様子を眺める子など様々です。

公園でのアクティビティも、みんなで一緒に取り組みます。

どの子も無理なく取り組めるように学年ごとにワークシートの内容を変えています。

異学年でのレクリエーションの様子。

下級生を中心に、上級生がサポートしながら活動します。

学年を問わず、仲良くなれるところもホームのよいところ。お弁当も一緒に食べます。

楽しかった時間も終わり、学校に戻ります。疲れた1年生の手を、上級生が優しく握っています。