ICTの活用

ICT端末を学校教育現場に導入する理由として、本校が特に重視する利点は以下の3点です。

1.子どもの特性に合った授業を展開することができる

人間の認知機能は、V(Visual・視覚)、A(Auditory・聴覚)、K(Kinesthetic・触覚)に分けられると言われていますが、教科書と板書を中心とした授業では、教科書を読むこと、教師の話を聞くこと、ノートを取ることなど、複数の機能を並行して使用することは難しいとされています。

 

また、学校という多集団の学習環境においては、視覚での認識が得意な子もいれば聴覚・触覚での理解が得意な子もいるため、プロジェクターを活用したグラフや絵、色、映像など視覚情報の提供、タブレット端末を使用した文書の作成やタイピング、写真の撮影における触覚認知の機会設定など、ICT機器を多岐にわたる指導手法により、子どもたちの特性に合わせた授業展開を可能とします。

2.場所などの制限を受けずに学び合い活動ができる

対面でのグループ活動においては、その場に全員が集まらなくてはなりません。しかし、ICT端末で文章を共有するアプリケーションを使用すると、自分の意見を書くだけではなく他者の意見を閲覧することも可能となり、さらには他者の意見を見て新たなアイディアを共作するなど、場所や時間の制限を受けずに「学び合い」を行うことがでます。これは、グローバルな国際社会に羽ばたく子どもたちにとっては大変有意義な機会となります。

3.学びの振り返りに活用できる

子どもたちは、学校において様々な学習を通してその経験値を獲得しますが、過去の学習内容を忘れてしまったとき、自分の傾向について知りたいときなど、過去の学習状況を振り返る機会を設けることで学びへの理解が深まります。

 

そこで、子どもたちはICT端末を活用した学習を重ねる中で、学習の過程や結果をまとめたものを蓄積します。ICT端末の機能を生かすことで、わからない問題に直面したときにはすぐに自分が過去に学んだ内容に立ち返ることができ、学習が積み重ねられます。また、過去の自分がどのように思考し、何を感じていたのかを振り返ることで、今の自分との違いを理解し、メタ認知能力を育むことができます。

望のICT環境整備

全授業教室にプロジェクターを完備

教員が動画や写真などの教材を映し出すだけでなく、子どもたちのiPadをミラーリングし、自身が作成した発表資料などを投影することができます。

小学3年生から1人1台のiPadを所有

自身のiPadを使用して調査活動を行ったり、発表資料をまとめたりします。フィルタリングはもちろん、アプリケーションのダウンロードは学校が一元管理するため、子どもたちも保護者様も安心です。

全授業教室にWi-Fiを整備、在校生保護者向けホームページの活用

iPadを活用した授業においてインターネットでの調査活動を可能にするほか、在校生保護者のみがアクセスできるサイトを作成し、日々の授業の様子や学校からのお知らせをお伝えしています。サイト掲載時にはメールでお知らせが届くため、情報を見逃しにくく、保護者と学校が連携しながら教育活動を行うことができます。

さらに +α!

本校では、校内全体でGoogle Workspace for Educationを導入しています。

Google Workspace for Educationは、学習者に必要なアプリケーション機能が集約されており、インターネット環境さえあればどこからでもアクセスできる統合型のオフィスアプリケーションです。

子どもたち一人ひとりがアカウントを保有することで、ICTについての理解やスキルアップを図り、クラウド上の教室(Google classroom)においてオンライン課題に取り組んだり、教師がその課題を採点したりすることができます。

活用アプリケーション等紹介