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望発表会

 こんにちは、望小学校 異学年クラス(ホーム)担任の櫻庭です。 今日は、先日行われた「望発表会」についてご紹介します。

 望小学校には、学年の枠を超えた「ホーム」という活動の場があります。その集大成とも言えるのが、この「望発表会」です。 テーマ決めから脚本、演出、衣装、大道具に至るまで、すべて子どもたちの対話によって決定されます。上級生がリーダーシップを発揮し、下級生がそれを支える。その過程で、彼らは「Risk-taker(挑戦する心)」や「Caring(思いやり)」といった、これからの社会に必要な資質を肌で学んでいきます。

 今回は、私のホームとお隣のホーム、2つの劇づくりをご紹介します。

 

 

 私のホームでは、台本のない即興劇に挑戦しました。 実行委員の子が候補に挙げた『ぐりとぐら』『11ぴきのねこ どろんこ』『ふしぎなキャンディーやさん』の中から、実際に即興で演じてみて一番盛り上がった『ふしぎなキャンディーやさん』をアレンジすることに決定しました。

 即興劇を成功させる鍵は、自分と友達を信じることです。「友達の意見や演技を否定せず受け入れる」ことを意識し、練習を重ねてきました。練習のたびにセリフも演出も変わるため、「次はどんなセリフが飛び出すのだろう」と、私自身も毎回楽しませてもらいました。 本番直前のリハーサルでは、「思ったより長くなりそうだから」と、用意していた演出を自分たちでカットする場面も見られました。全体のバランスを冷静に見極める姿には感心させられました。また、友達のアドリブにすかさず気の利いた返しをするなど、見事な掛け合いを見せてくれました

 

 

 お隣のホームでは、『白雪姫』をアレンジした『4人の白雪姫』という劇を作りました。 お話をアレンジするにあたって議論がおきました。王妃が狩人に白雪姫を殺すよう命じるシーンで、「狩人の代わりに大好きな電車を登場させたい」という意見と、「世界観が壊れるから反対」という意見が対立したのです。 話し合いは平行線でしたが、ホームの劇の目標である「多様な意見を取り入れる」に立ち返り、最終的に「電車」を登場させることになりました。

 実際に観劇しましたが、多様な意見を受け入れたこの劇はとても温かい雰囲気に包まれ、それぞれの個性が輝いていました。懸案の電車登場シーンも、そのシュールさが会場を大いに盛り上げていました。 「誰か一人が作った劇では決してできない、多様な意見を取り入れたからこそ生まれた演出」に、深く感動しました。

 

照明も子どもたちで行います。

 

「鏡よ鏡世界で一番美しいのは誰。」

「それは白雪姫です。」

「東南鉄道くんこちらへ来なさい。」

 

 

「ガタンゴトン王妃様なんのご御用ですか?」

「白雪姫を森へ連れていき轢き殺してしまいなさい。」

「そんな残酷なことできないよ・・・ガタンゴトン」

 

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