個人探究

個人探究

本校では、長期休暇の時間を利用して、自分自身が興味・関心のあることについて主体的に探究する「個人探究」に取り組みます。

 

個人探究にテーマの制限はありませんので、身近な疑問や授業を通して気になったこと、ニュースなどで目にしたことなど、様々な事柄が探究のテーマになります。

自分の好きなこと、気になること、考えたいことについて、自分が何を知りたいか、調べる前はどう考えているかを整理した後に、現地を訪れたり、企業に手紙を送ったり、模型を作ったりと様々な方法でアプローチをし、その結果をまとめます。

 

探究の前と後で自分の考えがどのように変化したか客観視するなど、普段の学習で身につけた探究力を用いてしっかりと考察を行い、長期休み明けには、「個人探究発表会」を通してクラスの友人や保護者の方々に探究の成果を発表します。

4年生の個人探究発表例

4年生の児童は、自分の苦手な「昆虫」と「人の好き嫌い」を関連付けながら、「苦手なものを好きになるためにはどうしたら良いのか」という疑問について探究しました。

調査・検証を進めていく中で、お店に売っている「昆虫食(コオロギせんべい)」を食べてみたことで、「昆虫についてもっと知っていけば、苦手を克服できるのではないか」という新たな疑問が生まれ、追加調査も実施しました。

そして、その児童は「苦手なものも人に聞いたり、自分で調べたりすることで、好きになれる」と自分なりの答えを見つけました。

自らの興味関心について探究をしていくと、小学生にとっては理解の難しい内容に触れることもあります。しかし、その高度なデータや事柄に対して自分なりに工夫して向き合っていくことで、問題解決能力が高まります。

子どもたちは、自分の興味関心のある事柄についてじっくり学ぶ個人探究という活動を通して、自分自身との社会とのつながりや物事の本質にたどりつくことができます。