【国語】メディアの工夫
こんにちは。国語科担当の下村です。
本日は、8学年で行っている「メディアの工夫」に関する授業の様子を紹介します。
8学年の国語科では現在、「メディアに合った表現手法を選択することで、よりよく考えを相手に伝えることができる。」という探究テーマを軸に学習を行っています。
今回紹介する授業より前の時間には、実際に漫画やスライド資料といったメディアを使ってみて、それぞれの魅力を知るということを実施しました。
メディアごとの魅力を知ったところで、子どもたちは学習の成果を発表する準備に入りました。
この単元では、「スピーチ」というメディア形式を活用することで学習の成果を発表します。
さて、ここからが今回の授業の紹介です。
子どもたちは「スピーチ」というメディアがほかの似たメディア(演説・討論)との違いについて考えたあと、実際のスピーチを複数閲覧して、スピーチの雰囲気や工夫を体感しました。
この活動で閲覧したのはマララ・ユスフザイさんのノーベル平和賞受賞スピーチや、ホセ・ムヒカ元大統領のスピーチです。
子どもたちはこうしたスピーチを閲覧しながら、「問いかけ」や「ラベリング」といったいくつかの視点を用いて分析を行いました。
スピーチ閲覧後、少しまとめる時間を取りました。その後は、それぞれがどのような分析を行ったのかを共有しました。
子どもたちは、今回閲覧したスピーチはとくに「問いかけ」に関する工夫が多いと感じたようでした。中には反語的な表現も行われており、強く印象に残ったようでした。
今回の授業はこの共有をした部分まででした。
子どもたちはこの後、スピーチを閲覧し、その工夫について考え、まとめる中で培った力を、ここから自分のスピーチのために活かしていきます。
「問いかけ」はいつ、どのように用いるべきか。
「エピソード」はどのように挿入するべきか。
自分自身の選択したテーマによって、それぞれの工夫はその有効さが変化します。
その塩梅を上手に見極め、素晴らしいスピーチが行えることを、私はとても楽しみにしています。