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[小6]フィールドワーク1日目【福島県富岡町・広野町】

こんにちは!

6学年を担当している祖父江です。

今年の6年生もフィールドワーク(以下、FW)に行ってきました。

当初、3泊4日で福島県内を訪問する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染予防等を考慮し、2泊3日にし、校内での事後学習を1日の日程で実施しました。

その様子を4つの記事に分けてお届けします。

 

まずは、初日。

校内の会議室で出発式を行い、横田校長代理からお話がありました。

 

横田校長代理からは

① けがなく、元気に帰ってくること

② いろいろな疑問や探究を探してくること

という目標が示され、

子どもたちは、FWの目的を再確認するとともに学びへの意欲を高めていました。

 

そして、バスに乗車し、出発です。

バスでは、新型コロナウイルス感染予防のため、間隔をあけて座りました

最初に降り立ったのは「リプルンふくしま」です。

バスごとに、「施設内の展示見学」「体験学習」「埋立処分施設の見学」を行いました。

施設内の展示では、放射性物質を含む土壌や廃棄物の発生の経緯や処理の仕方、安心・安全への取り組みなどの説明をいただき、デジタルコンテンツを触ったり動かしたりしながら、子どもたち自ら理解を深めようとしていました。

体験学習では、4つのグループに分かれて学習しました。

「空間線量率を測ってみる」グループは、

実際に施設内の「モニタリングフィールド」に足を運び、機械を使って空間線量率を測定していました。

「身の回りの放射線を測定してみる」グループは、

バナナや食塩などの身の回りにあるものの放射線量を測定していました。

「水質をパックテストで調べてみる」グループは、

水100mlに対して100%のオレンジジュースをさまざまな量混ぜた時の水の汚染度合いを調べていました。

「松葉で空気の汚れを調べてみる」グループは、

公園やモニタリングフィールド、高速道路や埋立処分施設にある松葉の葉脈や気孔の汚れ具合をマイクロスコープで観察していました。

埋立処分施設の見学では、あいにくの雨のため、実際に見学することはできませんでしたが、バーチャルツアーを行いながら様々な説明をいただき、簡単な実験もしていただきました。

子どもたちはさまざまな情報をゲットしてリプルンふくしまを後にしました。

 

そのあと、ホテルに到着し、会議室で、ホテルがある広野町の行政の方々からお話をいただきました。

 

最初にお話を頂いたのは広野町の遠藤智町長です。

町長からは、広野町の紹介と、東日本大震災の被害状況とそこからの復興の様子などを写真を交えてお話しいただきました。

 

続いて、株式会社広野町振興公社の代表取締役の中津さまよりお話をいただきました。

中津さんからは実際の避難所運営の様子などをお話しいただきました。

お話を聞いた子どもたちからは、

「震災後、町民が就いていた仕事はどうなったのですか?」

「私たちにはどのようなことができますか?」

「被害を目の当たりにしてどう思われましたか?」

「もし、震災が発生しなければどうなっていたと思いますか?」

などの質問が飛び出し、「いい質問だね」とお褒めの言葉をいただきました。

その後、それぞれの部屋へ移動してからお風呂に入り、夕食を済ませてから

一日の学びのReflection Timeです。

 

事前に訪問先の情報を調べていた子どもたちですが、

現地に訪問し、説明や質問をしていく中で新たな発見ができたようです。

2日目は、アクアマリンふくしまやいわき・ラ・ラ・ミュウ、いわき震災伝承みらい館などを訪問します。

その様子は次の機会にお伝えします。