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【MYP・DP】冬期講習 筑波大学大学院生講座

 開智望中等教育学校では、長期休みの期間中に講習が行われます。
今回は、少し間が空いてしまいましたが冬期講習中に行われた「筑波大学大学院生講座」のご紹介をさせて頂きます。

 

 本校では、昨年・一昨年と筑波大学大学院生の皆さんが、専門やご自身のアイデンティティを活かしながら国際バカロレアの学びを意識した講座を開講してくださっています。
今年はなんと充実の4講座を開講してくださいました。

 

 一つ目は、「Translating Literature (EN to and from JP)~What is “translation”? How do you translate literary works?」という講座です。

 この講座では、赤毛のアンや小公女を題材としながら翻訳について学びました。ただ機械的に訳すのではなく、様々な訳本を見比べながら「なぜこの時代はこのような翻訳になったのか」など、時代や文化的背景から深く考察を行っていました。

 

 

 二つ目は、「Dance for Fitness: Expressing Wellness Through Movement」という講座です。

 この講座では、ダンスを通して自己内省や仲間とのつながり、自己表現について学ぶことができました。近年、レジリエンス(≒自己回復力)の大切さについて耳にする機会が増えていますが、まさにそれを体感できるような講座で子どもたちも楽しんでいました。

 

 

 三つめは、「Art studio with TOK thinking」という講座です。

 この講座では、実際に芸術作品を作りながら、「解釈」について対話と共に理解を深めていきました。その際に、DPのTheory of Knowledge(知の理論)という科目で使われる問い(例:Are some types of knowldge less open to interoretation thatn others?ある種の知識は他のものより解釈の余地が少ないのか?など)も意識しながら分析を行いました。

 

 

 四つ目は、「Media Literacy: How to navigate the Internet」という講座です。

 この講座では、「vested interest(利権)」という概念に着目をして自分たちで文章を作成したり、「横読み(Lateral Reading)」というスキルを使用しながら記事の信頼性について分析をしたりしていました。

 

 二日間、計6時間の講座でしたが、「終わってしまうのはさみしい」「楽しかった!」といった声が聞こえてきました。子どもたちはもちろん、参観していた教員自身も学びの多い講座でした。

 

 筑波大学大学院生の皆さん、ありがとうございました!