学校生活
クラス・コース
MYPにあたる6〜10年生(小6〜中等4)では、普段の学校生活から学習に至るまで、同一学年の生徒で構成された「クラス」をベースにして学校での時間を過ごしています。
本校では、PYP(小1~小5)で培ってきた「探究型の学び」に基づき、各教科の授業において学び合い・教え合いをベースとした協働学習を積極的に行うことからも、このクラスがすべての学校生活の根幹となります。
1クラスの生徒数を24名程度とし、国際バカロレア教育の理念でもある「全人教育」を行うべく、学園内の他校と比較しても少人数の編成としています。原則毎年クラス替えを行い、中学3年生にあたる9年生から学力や興味関心に応じたクラス編成を行うことで、生徒の個性に応じた学びを推進します。
また、高校2年生にあたる11年生(中等5)からは、一人ひとりの希望進路に合わせたコース・クラス分けを実施します。
1クラス24名程度の少人数授業
グローバル教育プログラムと、日本の学習指導要領を融合させた教育課程を編成します。また、一人ひとりの多様な学びの特徴を理解し、個々に応じた声かけ・アドバイスを行いながら生徒の主体的な学びを推進します。
授業を通してどの程度内容を理解したか、思考を通じてどこまで理解を深められたかを確認・評価する上で、生徒には様々な形でのアウトプットを求めます。そのアウトプットは、テストの点数に限らず、制作物やプレゼンテーション、ロールプレイにおける様々な表現など実に多様です。
これらのアウトプットを確認することで生徒の現状を把握し、さらに個々の得意を伸ばすためには教師によるきめ細かなサポートが大切なことから、クラスは少人数での編成とすることを重視しています。
11年生(中等5)からのクラス・コース
11年生(中等5)になると、それぞれの将来の希望進路に応じた2つのコースに分かれます。
1つは、開智学園の大学進学実績にいたるまでのノウハウを活用しながら、国内の難関大学進学を目指す「NDPコース」です。NDPコースは、国立/私立、文系/理系など生徒の希望進路に応じてさらにコースが分かれます。
そしてもう1つは、グローバル教育プログラムを履修し、海外大学への進学を目指して学習を進める「DPコース」です。
コース選択は本人の意思によるため、10年生(中等4)までの学校生活の中で、時間をかけて充実したキャリア教育を行い、生徒自身が自己を見つめ、自分自身を知り、進みたい道を選択できるようサポートします。
東大・京大など国公立の難関大学への進学を目指し、文系と理系のクラスに分かれて日々の学習を進めます。
文系コースでは国語、数学、英語、社会科系(地歴・公民)、理科系(化学基礎・生物基礎・地学基礎から2科目)の、理系コースでは、国語、数学、英語、理科系(物理・化学・生物)、社会科系(地歴・公民)の5教科の抽象化能力と問題解決力、応用力を高めます。
本校の特長である探究的な学びの中で獲得してきた知識・スキルを土台として、総合的で高い学力を身につけます。
難関私立大学への進学を目指し、文系と理系のクラスに分かれて日々の学習を進めます。
文系コースには、読解力、論述力に加え英語力を高めるために文系科目の授業を、理系コースには、質・量ともに高度な情報を処理する力を育むために数学と理科の授業を多く設定します。
低学年から獲得してきた知識・スキルを土台とする学び方は国公立のクラスと同様ですが、これまでに「学び方」を学んでいる生徒たちは、それぞれの希望進路の問題傾向に合わせて、土台として身につけた知識に関連付けて、必要な知識を獲得し、傾向に合わせたアウトプットをすることができます。
その力の土台をさらに確かなものにするため、学び合いの中で自分の足りない点を認識し、補いながら成長し、希望の進路実現に向けて仲間とともに学びを深めます。
医学系コースは、物理・化学・生物などの授業に注力しながらも、医師としての総合的学力を育成します。
必要な教科を履修して学ぶことはもちろんのこと、積極的に医療にかかわる学習活動を行います。
例えば、開智学園としてコンテンツを洗練してきた「哲学対話」を利用し、医療に向き合う様々なトピックについて対話をしながら考えを深め、実社会とのつながりとして医療ボランティアに積極的に参加します。さらには、本校の学びの特長でもある「個人探究」や「奉仕活動」から主体的に医療にかかわる内容に触れることもできます。
自分自身で医療に関する情報を日頃からリサーチし、仲間との対話の中で思考を繰り返し、患者の気持ちを意識することのできるコミュニケーション力を磨きます。未知の問題を解決する高い意欲の下、自分を律しながら日々の学び・学校生活をマネジメントして、医療現場で社会貢献できる人材を目指し、自らを研鑽していくことで希望の未来をつかみます。
グローバル教育プログラムを履修するDPコースに設置されるコースです。
このカリキュラムは学術的にも高度な内容で、世界統一基準の最終試験で求められる学力は相当に高いものです。学習すべき内容は、国内進学を目指すNDPコースの各クラスよりも負荷が高いともされており、高い志を持つことが必要です。
しかしながら、土台として積み上げてきたこれまでの学習を最大限に活用し、主体的な姿勢、仲間の多様性の吸収、協働的なチャレンジを積み重ねることで希望の進路をつかみとることは他のコースの仲間と同様です。
PYPからグローバル教育プログラムを履修してきた集大成として、これまで培ってきたすべてを活用し、知識の獲得・理解の構築・各教科の専門スキルを身につけます。