探究型の学び

開智望キャンパスの探究

疑問を発見、仮説を立て、調査・検証し、智の創造へとつながる資質を育てます。

これまでの学習により獲得した知識や経験を活かして、

新しい智を創造することを「探究型の学び」と呼びます。

 

現代の情報社会では、

気になる疑問や不思議に出会っても、

検索すればすぐに答えを知ることができ、

自分で想像する必要がありません。

 

しかし、自分なりの仮説を立てることこそ

思考することにつながります。

そのため、本校では子どもたちの

「なぜ」「どうして」を大切に、

独自の探究サイクルに基づいて学びを深めます。

探究サイクル

はじめは子どもたちの素朴な疑問から出発し、これまでの学習や経験から疑問に対する自分なりの答え(仮説)を考えます。そして、仮説が正しいのか確かめるためにはどのような方法が適しているかを考え、実験や検証を行います。

 

検証で得られた結果と自分の仮説を比較したときに「合っていた」「違っていた」だけではなく、何が不足していて何が十分だったのかを考察し、自分が学んだことを文章でまとめたり、iPadを活用して動画を撮影したり、様々な方法で相手に伝わるように発表します。

 

そして、発表した内容から新たな疑問を発見し、自分の興味関心をどんどん深堀りしていきながら探究サイクルを深めていきます。

 

自分で見つけたこと、考えたことを分かりやすく他者に伝えるのは難しいですが、この探究サイクルを幾度となく繰り返ことで経験からそのスキルを身につけることができます。

3つの学び

「わかった」とひらめいた瞬間の喜びを重ねること、今まで解けなかった問題が解けるようになることなど、学習への自信を持つ経験をすると、学ぶことが楽しくなります。

そして、学ぶことが楽しいと感じるからこそ、子どもたちはより前向きに学習する姿勢が身につきます。

習得型の学び

算数や国語など、それぞれの教科固有の内容を理解します。人類の創造した知能や技能の体系を習得し、自分自身で思考するときにいつでも引き出すことのできる基礎知識を定着させます。

反復型の学び

漢字の読み書きや計算能力など、反復型の学びにより確実な定着を目指します。習得型の学びで獲得した知識や事実に対して、「わかる」から「できる」に進化するための学びです。ICT機器を効率的に活用し、進捗管理や個々のレベルに応じた問題の提供も行います。

探究型の学び

三角形の面積を求める方法を学習するとき、すぐに公式を教えるのではなく、まずはじめにマス目方眼用紙を配ります。そして、三角形の作図からはじめますが、作図には直角三角形、二等辺三角形などの三角形の定義について理解していることが必要です。

方眼用紙に作図した三角形を切ったり、つなげたりしながら「どうしたら面積を求められるのか」を考えていきます。教師からのヒントを得ながら、「なぜ」マス目のある方眼用紙が配られたのか気が付いた子どもたちは、マス目の数や友人の三角形との共通点などを見つけ出し、自分なりの面積の求め方を考えます。

最後には、子どもたちの考えの一般化として公式を伝えますが、この試行錯誤する時間があるからこそ、理解の上で記憶することができ、もし忘れてしまったときにも自身の中で順序立てて思考することで、もう一度思い起こすことが可能となります。

探究主任より

探究主任 竹川理和先生

現代は、VUCA(Volatility:変動性・不安定さ、Uncertainty:不確実性・不確定さ、Complexity:複雑性、Ambiguity:曖昧性・不明確さ)な時代と言われています。新型コロナウィルスの影響により私たちの生活様式が一変したように、現在の「当たり前」が突如として「当たり前」ではなくなる、そんなことがいたるところで実際に起きています。

そんな時代に、決まりきった画一的な考えを持つことの危うさを強く感じており、子どもたちには、いま自分が置かれている状況や直面している問題について「本当にこれでいいのか」「この方法は正しいのか」「どうあるべきなのか」と批判的思考(クリティカル・シンキング)に基づいて多面的に思考できる人間であってほしいと心から願っています。

 

もちろんそれは、自分を取り巻く環境面に対してだけではなく、自分自身の「考え」や「行動」などを意識的に振り返り、物事を多面的にそして客観的に見ることが大切です。批判的思考を持つことは、時に何事も他責にしてしまうことにつながりがちですが、「もっとこうしてみよう」と自分が変えられる影響範囲に向けて実際に行動を起こし、自身の行動に根拠を持つことで、周囲の環境や関係を変えていくことができます。そういった人間にこそ、同じ志を持った仲間が集まり、これからの時代を担う人材になっていくのだろうと感じています。

 

本校で「探究」の授業を受けている子どもたちを見ていると、「本当にそうなのかな」「他のやり方はないのかな」と思考を止めずに考え続ける姿を多く見ることができます。1年生から5年生まで「探究」という教科を学んでいる子どもたちは、疑問を見つける力が非常に高く、私も常に驚かされます。自ら問いを見つけ、探究し続ける12年間を過ごした本校の子どもたちが将来どのような活躍をするのか今から楽しみです。